スマート農業機械整備事業宮城県 | 登米市

宮城県 登米市のプロジェクト概要

登米市は宮城県北東部、岩手県との県境に位置し、西は丘陵地帯、東北部は山間地帯、その間に肥沃な平野が広がる環境にあります。県内有数の穀倉地帯であり、宮城米「ササニシキ」「ひとめぼれ」などの主産地として知られています。 また、宮城県のブランド牛「仙台牛」の生産も盛んです。 市内にはラムサール条約に登録されている伊豆沼・内沼があるほか、チューリップや花菖蒲、ハスといった花の名所も数多くあります。また、漫画家・石ノ森章太郎氏の功績を紹介する「石ノ森章太郎ふるさと記念館」をはじめ観光資源も豊富です。 市の産業を支える稲作は、近年、農業従事者の高齢化が進んでいます。 また、米価が下落していることから、今後は省力化・低コスト化に向けた取り組みが欠かせません。その解決策として、市では農業分野にICT(情報通信技術)、IoT(モノのインターネット)技術を導入する取り組みを進めています。 本プロジェクトでは、生産性の向上及び作業の効率化を図るため、ドローンを導入する農業関係者に導入費用を支援します。これを皮切りに、ICTやIoT技術などを活用した農業促進の取り組みを促進します。

なぜ寄付を募るのか

当市では、おもに夏のカメムシ対策として、農協の取りまとめにより無人ヘリを使って水稲へ薬剤散布を行っています。しかし主要銘柄である「ひとめぼれ」の生育に合わせて一斉に行うため、「つや姫」など他銘柄とはタイミングが合わず、地域の農業の実状に合っているとはいえません。 ほかとの差別化を図りたい農家は、独自に農薬散布を行えるドローンの導入が必要不可欠です。同様の事業を、市の財源を使って単独事業として実施したこともありますが、すぐに募集定員に達したため、すべての希望者に行き渡りませんでした。 そこで「企業版ふるさと納税」を活用することで、できるだけ多くのドローン導入を希望する農家に必要な費用の支援を行いたいと考えています。 主要産業である農業を衰退させないためにも、ぜひお力添えいただきたく思います。

プロジェクトのポイント

本プロジェクトは、新たに導入する農業用ドローンの購入資金を支援するものです。 農業用ドローンは折りたたんだ状態で約1m四方あり、一般撮影用より大型です。価格も単体で100万円以上と高額で、これに農業用アタッチメントや予備バッテリーなどを含めると、一式で200万円ほど必要です。 そのため農業の省力化に不可欠でありながら、導入のハードルは高いといえます。 本プロジェクトでは、農地の総面積が10万平方メートル以上の農家に対し、50万円を上限に購入費用(税別)の30%を支援します。中規模以上の農家がドローン導入を進めることで、薬剤散布だけでなく、追肥や生育状況の確認など、広く活用可能となります。 それを農業の省力化、低コスト化へとつなげます。

困りごと・課題

当市の主要産業である農業は、従事者の高齢化という課題を抱えています。農業の衰退に歯止めをかけるためには、競争力を高める取り組みが必須です。ICTやIoT技術などを活用した農業促進は、これらの課題解決に必要であり、市としても今後様々な分野でこうした取り組みを進めていく予定です。 ドローンの導入は課題解決への取り組みの第一歩となるものです。 高額となる購入費用を支援することでドローン導入を促し、省力化や低コスト化を進め、競争力を高めます。 そして、農業を軸とした魅力あるまちづくりへつなげていければと考えています。

メッセージ

登米市は人口約7万8,000人のまちです。財源は決して潤沢とはいえず、今後も様々な分野で「企業版ふるさと納税」を活用した施策が必要になってくると考えられます。 今回はドローン導入資金の支援という形で「企業版ふるさと納税」を活用します。これを足がかりに、トラクターの自動操舵システムや果樹栽培で活用するアシストスーツの導入など、農業分野へICTやIoTの導入を進めていく予定です。 まちの主要産業である農業の競争力を高めることは、市の発展に不可欠です。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

目標金額:3,000,000
SDGs目標
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