京都府 南山城村のプロジェクト概要

南山城村は京都府の東南端に位置し、滋賀、三重、奈良県に隣接しています。総人口は約2,500人。主要産業は茶業で、宇治茶や煎茶の主産地として知られる「京都府内で唯一の村」です。 村では「企業版ふるさと納税」の寄付対象となる複数の事業を同時進行しています。その一つが、未来を担う子どもたちと保護者を支援する「保育所運営事業」です。村営の保育所では、豊かな自然のなか、子どもたちが心身ともに健全で地域愛を抱いて成長していけるよう、工夫を凝らした保育を提供しています。 この事業をバックアップし、子どもの成長と子育てを支援すべく、子育てを行う保護者への経済的な支援策として「保育料と給食費の無償化」を、また子どもたちの地域愛と食育の推進策として「地場産品を使った安心安全な給食の提供」を、行政として取り組んできました。 しかし財政は厳しい状況が続いています。そこでこの事業を安定して続けるための財源確保として「企業版ふるさと納税」を活用し、将来に向けて保育所運営事業を継続したいと考えました。

なぜ寄付を募るのか

当村が進めている保育所運営事業には、柱となる2つの取り組み「子育てを行う保護者に対する経済的な支援策」と「園児の地域愛と食育の推進策」があります。 それぞれ「保育料と給食費の無償化」と「地場産品を使った安心安全な給食の提供」を掲げ、全額村の予算によって実施している、既存の事業です。 一方、小さな村ゆえに財政難は深刻で、人口減少などを考慮すると、今後も好転は考えにくい状況です。 行政運営が厳しいなかでも、村としては住民にできる限りの施策や住民サービスは行いたいという方針は変わりません。特に、次世代を担う子どもたちへの支援は、これからも積極的に行っていきたいと考えています。 そこで、これまで行政のみで行ってきた子どもたちや保護者への支援、施設の改修など、保育所運営に関連する事業に、「企業版ふるさと納税」を通して寄せられる貴重な寄付金を活用することを決断しました。

プロジェクトのポイント

当村では、給食費に公費を充てて長く無償提供しています。保育料についても2020年度から無償にして保護者の負担を軽減しています。また子どもたちへの食育政策として、村の特産品であるお茶や原木シイタケを利用した、安全で地域性豊かな給食を提供しています。 こうした取り組みは、「子育て世代の満足度」について2018年度に行った調査で満足度68%を得ることができました。今後は2024年度中に80%まで高めることを目標に、全力で取り組んでいます。 今回の「企業版ふるさと納税」では、この既存の取り組みに寄付金を充当させ、支援を継続的かつ積極的に行えるようにしたいと考えています。さらに施設の保守管理にも寄付金を活用する予定で、古くなった砂場や遊具の改修を優先して行いたいと検討しています。 この事業のもう一つのポイントは、すべての施策を行うために必要とする金額が800万円という点です。小さな村だけに少額の予算で、すべてを実現できる自治体プロジェクトとして、協力企業の皆様にとっても達成感を得られるメリットがあると考えています。

困りごと・課題

全国的に極めて珍しい「保育料と給食費の完全無償化」は、村の未就学児童支援の両輪であり、これからも継続していきたい施策です。しかし、今後は保育施設の経年劣化による保守管理費も増加すると思われ、村の財政を考慮すると、ますます厳しい状況が予測されます。 2017年には「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」をオープンし、テレビでも紹介されたお茶を使ったソフトクリームなどを求めて来客が増加していますが、村の財政を劇的に改善させるには至っていません。 一方で、マンパワー不足も否めません。保育士は人手が少ないなかでも、自然を活かした野外学習など、資金をかけずに工夫して保育を行うなど奮闘しています。しかし、延長保育もあり、勤務実態は難しい状況が続いています。費用に余裕があれば、保育士を増やすなどの対策を施すこともできるでしょう。 村は「資金があればできることがたくさんあるのに、それが叶わない」というジレンマに陥っています。そこで民間からの財政的な支援を得ることで、子どもたちが健やかに成長していくためのサポートを続けていきたいと考えています。

メッセージ

南山城村は、京都府内唯一の村にして、人口約2,500人の小さな村です。財政的に厳しいなか、職員が試行錯誤しながら、様々な施策に取り組んでいます。 村民が安心して穏やかに暮らせるように、行政としてできる限りのことを行っています。 ただ、財政難からつまずきそうになることもありますが、一丸となって皆で耐えています。「村を守り続けたい、守り続けなければならない」そのために全力で頑張っています。 今回、次世代を担う子どもたちを守り育てる「保育所運営事業」にご賛同いただき、寄付というかたちでご支援をいただければ、当村は助かります。子どもたちも、きっとそのことを記憶して成長していくでしょう。 貴重な寄付金を有効に活用し、大きな成果を上げられる村の保育所運営事業に、ぜひ支援をお願いいたします。

目標金額:8,000,000
SDGs目標
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