湯前町は熊本県南部の球磨(くま)盆地に位置し、東側は九州山地を隔てて宮崎県と接しています。急峻な山々に囲まれた盆地特有の地形と気候が、独自の文化を形成してきました。日本遺産に認定されている「城泉寺(浄心寺)」をはじめ歴史遺産も数多くあります。 町の基幹産業の一つである林業を取り巻く環境は良好とはいえず、適切に管理されていない森林が増加しています。地球温暖化対策として森林の重要性が見直されている昨今、企業においても社会貢献や環境問題への意識や、植樹等による森づくりへの機運が高まっています。 こうした状況から、当町では林業振興と雇用確保を目指し森林整備に力を入れてきました。2011年からは企業と「協働の森づくり」協定を結び、継続して森林整備に取り組んでいます。本プロジェクトでは、貴重な資源である森林を次世代にしっかりつないでいくため、森林整備に関心をお持ちの企業の皆様と保全活動に取り組んでいきたいと考えています。
当町は森林が約7割を占めており、基幹産業として林業が発展してきました。しかし、貴重な資源である森林が適切に管理されていない状況が進んでおり、当町独自の森林整備も難しくなってきています。さらに林業従事者の高齢化も懸念されています。そして森林の保全を行う上では、財源の確保も必要です。当町ではこれまでも企業と協定を結び、森林を通して交流を深める活動を行ってきました。 森林の保全・整備活動へのご支援は、SDGsへの取組みやCSR活動に役立つことに加え、今回のご縁をきっかけに「協働の森づくり」の協定を結ぶことで、熊本県森林吸収量認証制度による認証を受けることもできます。認証交付式は例年熊本県庁で行われ、多くのマスコミに取り上げられることから、御社の知名度向上にも効果が期待できます。
本プロジェクトでは、協定対象森林で再造林や獣害防護ネットの設置、下刈りを実施します。事業費として、国庫補助金と社会貢献活動として皆様にご支援いただく寄付金を活用したいと考えています。 期待される成果は次のとおりです。 ①森林の再生…放置された森林を蘇らせる ②環境への貢献…人工林を手入れすることで自然環境保全につながる ③社会貢献…環境に付加価値の高い企業との保全活動が社会貢献につながる ④災害支援…2020(令和2)年の7月豪雨により被災した林地等の復旧につながる
森林保全は、長期的な展望を掲げて継続的に行っていく事が大切です。そのためには財源の確保が最重要課題であることから、より多くの企業の皆様から財政的な支援をいただきたいと考えています。他方で、森林保全に関心をお持ちの企業からは、「環境問題に取り組みたいが、活動するフィールドやノウハウがない」といった声も聞かれます。そのような皆様には、当町と協働で活動していただくことを、環境問題への取組みとして活用いただければと考えています。 また、2020(令和2)年の7月豪雨では、当町の森林も大きな被害を受けました。未だに復旧が進んでいない箇所も多く、健全な森林を取り戻すためにも、早急な対応が必要です。災害復旧という観点からも、多くの支援を必要としています。当町と協働で森林整備活動を行っていただける企業の皆様を募集しています。
森林は道が少なく立木に囲まれているため、林業従事者や登山、キャンプなどの愛好者以外には閉鎖的なイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし森林が私たちにもたらすものは、もっと大きく、二酸化炭素を吸収したり、土砂の流出を防いで災害から守ってくれたりなど、多岐にわたります。 山間部に位置する当町は、日ごろから森林がもたらす恩恵を受けています。この貴重な資源を次世代にしっかりとつないでいくことは、我々の責務であると考えています。その一環として、当町では森林保全に関心を寄せてくださる企業と「協働の森づくり」活動を10年以上続けています。 森林が、もっと身近で開放的なものとなるように、そして本プロジェクトのさらなる発展に向け、協働していただける企業の皆様を募集しています。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。