基山ダブルジビエ活用プロジェクト佐賀県 | 基山町

佐賀県 基山町のプロジェクト概要

基山町では、耕作放棄地対策として2014年からエミューの飼育を始めました。2017年には100羽を超え、交配から孵化まで町内で行える経験と技術を蓄積してきました。栄養価が高い肉を町内の飲食店で提供するほか、人の皮脂成分に近いとされるエミューオイルなど、エミューの活用法に注目が高まっています。 また、当町山間部はイノシシによる作物被害に苦しめられています。猟友会によって駆除されたイノシシについても、有効活用を模索してきました。 この度、エミュー活用の維持・発展及び有害鳥獣として駆除されたイノシシの有効活用を図るため、2種類の解体ラインを備えたジビエ解体処理施設を耕作放棄地に開設しました。耕作放棄地の有効な活用法という課題を解決に導くエミューとイノシシ、この2つを「ダブルジビエ」として活用し、町の活性化につなげようと発足したのが「ダブルジビエ活用プロジェクト」です。

なぜ寄付を募るのか

今回の寄付募集をきっかけに、多くの方に「エミュー」を知っていただきたいと考えています。 エミューはオーストラリア原産の大型の鳥で、頭長約1.8m、体重は約50kgに達します。しかし性格は穏やかで、環境への順応性が高く、飼育しやすいのが特徴です。 肉は低脂質・低カロリーで、豚肉の4倍の鉄分を含んでいます。また、脂肪から取れるエミューオイルは皮膚への浸透性が高く、抗炎症や酸化防止に効果があります。さらに皮は皮革製品、羽や卵の殻はアクセサリーや工芸品などでの活用が期待できるなど、余すところなく使える新たな畜産資源として活用が見込まれています。

プロジェクトのポイント

当町では、後継者不足や鳥獣による被害から、中山間地域に耕作放棄地が拡大しています。そこでこのような場所にエミューを放牧しました。するとエミューが草をはみ、大地を走り回ることで、雑草の繁茂を防ぎ、耕作可能な状態で維持できるようになりました。また、イノシシがエミューを嫌うことも見込まれており、実証実験も行っています。 今回ご紹介する地域活性策のキーワードは「相乗効果」です。上記のような耕作地の好循環や、ダブルジビエ解体処理施設を活用して生産から販売までを担う「六次産業化」を推進しています。 当町の基幹産業である農業の振興を図るとともに、町内外の人たちにおいしいエミュー肉を味わってもらい、エミューオイルを使った体に優しい美容品を使ってもらうこと、そして耕作地を守り生き物の命を無駄にせず、人々を幸せにすることを目指しています。 本プロジェクトの狙いにご賛同いただき、ご支援を賜れれば、ありがたく思います。

困りごと・課題

当町では人口減少や老齢人口割合の増加といった課題を抱えています。このまま人口減少や少子高齢化が進行すると、地域経済が縮小し、町が衰退していくことが懸念されます。そのため新たな「しごと」をつくることは、当町にとって急務です。 そこで六次産業化プランを立案し、ジビエ解体処理施設を設立しました。本プロジェクトを通してエミューやイノシシの肉を使った商品を開発・販売する事業を推進するため、皆様にご支援をお願いする次第です。

メッセージ

駆除・飼育・食肉処理を経て、一般消費者や観光客へ精肉を提供する今回のプロジェクト。町では飲食店等と連携し、新メニューの開発を積極的に進めています。 地域産業と観光の振興によって広範な地域活性化を目指す私たちの取組みに、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。(写真は、エミューに囲まれた町長です)

現在の寄付額
300,000
目標金額:2,131,000
※目標金額を達成すると自動で募集終了となります
寄付件数
3
募集終了日
2025/03/31
SDGs目標
sdg-8sdg-9sdg-15