上天草市は熊本県の西部、有明海と八代海が接する天草エリアに位置しています。市のほぼ全域が雲仙天草国立公園に含まれ、「日本三大松島」の一つに数えられる「天草松島」がシンボルです。また、龍ヶ岳・白嶽(しらたけ)をはじめとする「九州自然歩道観海アルプスルート」からは、北に雲仙普賢岳、東に阿蘇山、南に鹿児島の山並みを見渡すことができます。 コロナ禍における新しい生活様式として、観光地やリゾート地に滞在しながら仕事をする「ワーケーション」が注目されています。当市もこの時流に乗り、ワーケーション先に選んでいただき、さらには移住・定住につなげたいと考えています。 2021年度は、「上天草市でワーケーションするための具体的なイメージ」を発信することを軸に、事業を進めています。 また、シェアオフィスとお試し居住スペースの機能を併せ持った施設として、2020(令和2)年6月に開館した「上天草市湯島交流施設「シーグラス」」を活用し、離島に滞在し海を見ながら仕事ができる場所として発信し、市の発展につなげたいと考えています。
当市の人口は、1950~60年代の高度経済成長期の都市部への大幅な流出により急激に減少しました。その後は比較的緩やかになりましたが、減少傾向は続いています。1992年には老年人口が年少人口を上回り、超高齢化が進んでいます。 今後さらに人口減少・少子高齢化が深刻化すると、後継者不足や地域文化の衰退、コミュニティの機能不全などが懸念されます。 そこで観光やワーケーションをきっかけに交流人口や関係人口を増やし、「働く場所、暮らす場所」として当市を選んでもらい、移住や地域活性化につなげたいと考えています。
2021(令和3)年度は、以下の2点を中心に事業を進めています。 1.「地域資源×仕事」を体験できるモニターツアーの開催 2020(令和2)年度は、上天草市湯島交流施設「シーグラス」を活用し、湯島での体験プランのモニターツアーを実施しました。 今年度は「シーグラス」でのワーケーションに当市らしい体験メニューを組み込んだモニターツアーを実施します。具体的には、湯島・維和島(いわじま)・前島の3島での釣り体験やサップ(SUP)ヨガなどのマリンアクティビティ等を提供するファムツアーを実施します。その後、体験の様子を当市の公式SNSや移住・テレワーク関連の雑誌・WEBで発信する予定です。 ほかにも体験プランの商品化を進め、「上天草=観光+仕事(ワーケーション)」というイメージを県内および都市圏へ発信します。 2.「宿泊施設×ワーク」の情報発信 市内の宿泊施設でワーケーションに対応した宿泊プランを企画します。このプランを提供する施設にはモバイルWi-Fi機器を貸し出すなど、インターネット環境を整備します。 この事業も、モニターツアーやアンケートの実施、結果の検証などを行います。
海はすぐそこ、鮮度抜群の旬の魚が手に入り、夜は満天の星に息をのむ―。上天草市での暮らしは、心も体豊かにします。熊本市内へは車で約1時間と、アクセスの良さも魅力です。 当市には、訪れる人は誰でも温かく出迎える、島ならではの風土があります。企業の皆様も、当市にサテライトオフィスや事務所を構えるなどで地域の人たちと交流する機会をつくっていただき、新しい風を吹き込んでほしいと願っています。 一度訪れたらまた来たくなる、住んでみたくなる。 そんな上天草市に、温かいご支援をよろしくお願いいたします。 企業様には感謝状の贈呈、広報誌への掲載などを検討しています。