川南町は、「日本のひなた」と称される宮崎県のほぼ中央に位置し、東側は日向灘に面しています。町の中央を平田川が流れ、両側に広がる台地は、戦後における日本屈指の開拓地として知られています。全国から農業を志す人々が集まり発展したことから「川南合衆国」と呼ばれ、全国有数の農業生産量を誇ります。 これからは人口減少がもたらす大きな変化に対応するため、AIやIoT、ロボット、ビッグデータなどの革新技術を産業や社会活動に取り入れる「Society5.0」の実現や、SDGsを原動力とした地方創生など、次時代の先進的な技術を活用してまちづくりを進めていきます。 当町では、将来像に「豊かさを活かし 共に未来を拓くまち かわみなみ」を掲げています。そして「まちに新しい人の流れをつくりだす小さな拠点とコンパクトなまちづくり」「それぞれが考える結婚、妊娠、出産の形を後押しし、ここで子育てしたいと思うまちづくり」「時代の潮流を取り入れ、しごとを守り、育て、興し、雇用を創出することで都会からの人材を受け入れるまちづくり」を重点プロジェクトに据えて取り組んでいます。
当町の人口は16,109人（2015年国勢調査）で、過去15年は減少傾向を示しています。年齢階層別では、老年人口（65歳以上）が増加する一方で、生産年齢人口（15～64歳）と年少人口（0～14歳）が大きく減少し、少子高齢化が顕著となっています。 特に生産年齢人口と年少人口の減少という課題に直面しており、将来的に地域経済の縮小や各産業の担い手不足の一因となることが危惧されます。そこで当町では、地域の社会基盤を維持し、人口減少を緩やかにすることで、特定の世代に過度な負担をかけない取組みを進めます。 地域振興のために、あたたかいご支援・ご協力をお願いします。
当町では以下の3つを軸に、さまざまな施策を推進しています。 1.新しい人の流れをつくりだす小さな拠点とコンパクトなまちづくり 多様な人が集い、交流し、自然と歩きたくなる魅力をもつ拠点をつくります。そして誰もが健康で生きがいを持ち、安心安全で豊かな生活を営むことができる「健幸なまち」を目指します。 また、地域の実情に合わせた「使いやすい公共交通」の拡充を図ります。 2.それぞれが考える「結婚・妊娠・出産」を後押しし、ここで育てたいと思うまちづくり 結婚や出会いを望んでいる人へ情報発信を行うとともに、新しい生活を送る人たちを支援しています。また、子育て支援センターを窓口に、多様化するニーズに丁寧に対応できる相談・支援体制を整備します。 3.時代の潮流を取り入れ、しごとを守り、育て、興し、雇用を創出することで多様な人材を受け入れるまちづくり 「Society5.0」社会に適応する産業を構築し、地場産品の品質向上や流通革新、６次産業化を推進し、新たな雇用と担い手を確保します。また、就職や進学を機に転出する若者と継続的に関わる仕組みを構築します。
当町の基幹産業である製造業や農業分野は、生産額、就業者数ともに増加傾向を示しています。 また、移住定住促進事業や就農支援事業等が功を奏し、2020年（令和2年）度は新規就農者が5人増えるなど、農業従事者にも若返りがみられます。 こうした明るい兆候はあるものの、今後、生産年齢人口の減少に伴う働き手不足の深刻化が懸念されます。 町の産業を持続可能なものとし、まちを支える柱とするためには、生産性を高めて圏域経済を活性化させるとともに、町の魅力を積極的に発信していく取組みが必要と考えています。
少子高齢化社会は、労働人口の減少を引き起こし、働き手不足が大きな社会問題となっています。 当町では、「Society5.0」社会がもたらす未来技術を積極的に活用し、この課題を解決していきます。しかし、このような分野に熟知した人材が不足していることから、長期的視野に立った人材の登用と育成を進めてまいります。 当町は農業が大変盛んです。この背景には、フロンティアスピリットにあふれ、町外からの移住者を柔軟に受け入れる風土があります。 当町にゆかりがある、あるいは農業分野に関連のある企業の皆様には、「川南合衆国」と称される当町の施策にぜひご賛同いただき、お力添えくださいますよう、よろしくお願いいたします。
