彦根市は、びわ湖と鈴鹿山系に囲まれた自然豊かなエリアに位置しています。江戸時代には彦根藩35万石の城下町として栄え、今もびわ湖北東部の中核都市として発展を続けています。市内には、国内に5つしかない国宝の天守閣をもつ彦根城をはじめ、中世から近世にかけての貴重な歴史遺産も数多く残っています。 2025年（令和7年）に滋賀県で開催予定の第79回国民スポーツ大会において、県営金亀公園（仮称・彦根総合運動公園）が主会場に決まりました。その整備に伴い市民体育センターを移設することになり、令和4年6月に新たな施設としてスポーツ・文化交流センターが誕生しました。また、施設名も「プロシードアリーナHIKONE」と決定しました。7月には、落成式を執り行い、12月10日（土）にオープンさせていただきました。 プロシードアリーナHIKONEは、大小2つのアリーナやトレーニング室、弓道場などを備えた「スポーツ棟」と、多目的ホールやさまざまな用途に対応可能な会議室、誰もがいつでも無料で寛げるまちなか交流ラウンジを備えた「まちなか交流棟」で構成され、さまざまな目的で訪れる利用者が交流できる複合施設を目指しています。それによりスポーツと文化がつながる「にぎわいの拠点づくり」に取り組んでまいります。
当市では、末永く愛される「人と人の交流拠点」として、また未来に継承すべき市の財産として、プロシードアリーナHIKONEに大きな期待を寄せています。そこで行政や市民に加え、より多くの方々と一緒につくり上げていこうという機運の醸成が必要と考えました。その施策の一つとして、企業版ふるさと納税を活用した寄附を募るものです。 また、プロシードアリーナHIKONEを拠点とした新たなスポーツツーリズムの醸成も視野に入れており、彦根市全体の活性化につなげたいと考えています。具体的な運用については、今後本格的に検討を進める予定です。寄附企業の皆様とは、さまざまなアイデアやご提案をいただきながら、連携して取り組んでいければと期待しています。
プロシードアリーナHIKONEはJR南彦根駅の西側、徒歩4分ほどの場所にあります。大小2つのアリーナやトレーニング室、スポーツラウンジ、弓道場などをもつ「スポーツ棟」と、多目的ホールや会議室、まちなか交流ラウンジなどからなる「まちなか交流棟」からなる複合施設で、2棟の間には南北に通り抜けできる遊歩道「交流ストリート」があり、さらに非常用物資の備蓄庫や非常電源などを設置し、防災拠点としての機能も備えてあります。 令和4年12月10日、11日とオープニングイベントを開催し、eスポーツ体験会や元全日本のバレーボール選手によるクリニックなど様々な催しで、2日間でおよそ5千人もの多くの人にご来場いただきました。今後も、各種スポーツ競技大会やイベントを開催していくことで、地元の方の競技力の向上、健康増進等に寄与するとともに、スポーツツーリズムを推進し、同施設を軸に周辺観光地へ人の流れを創出してまいります。
プロシードアリーナHIKONEでのスポーツ観戦やイベント参加に、当市や周辺地域の観光を結びつけることで、新たなスポーツツーリズムの推進を図ります。この取組を通して、宿泊や飲食、交通輸送、土産・特産品の企画・販売といった関連産業の振興や、交流人口拡大による経済の活性化につなげたいと考えています。 プロシードアリーナHIKONEを有効活用するためには、より多くのスポーツ関連団体や企業に魅力を知っていただくことが重要と考えています。企業の皆様には、寄附をお願いすると同時に、当施設の魅力を積極的に発信いただきたいと考えています。 彦根市の取組と新施設の認知度向上に、ぜひお力添えいただければと思います。
当市では、多くの市民ランナーが参加する「彦根シティマラソン」を毎年開催するなど、スポーツを通じたまちづくりに取り組んできました。また、世界で活躍するスポーツ選手も多数輩出しており、スポーツが盛んなまちであるといえます。 そこに2025年の第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会の開催や、さらに2027年のワールドマスターズゲームズではロードレース競技の開催など、今後も当市を舞台に大きなスポーツイベントが予定されています。こうしたことからも、スポーツを通じたまちづくりを加速させていきたいと考えています。 プロシードアリーナHIKONEは、こうした取組の拠点として必要不可欠であり、将来にわたって市民や周辺地域で愛され続ける施設になると確信しています。彦根市の新しい象徴となるスポーツ・文化交流センターの建設にぜひご協力いただきたく、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。 【彦根市長 和田 裕行】
