祇園祭は、八坂神社社伝によると、貞観11年(869年)、国内各地で発生した天変地異や疫病の流行を受け、全国の安寧を祈るため、66本の矛を立て、神輿を神泉苑に送り、これを祇園御霊会と称したことが起源とされています。 毎年7月17日と24日に執り行われる「山鉾巡行」は、「動く美術館」とも言われ、京都の夏を華やかに彩る風物詩であり、「京都祇園祭の山鉾行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されるとともに、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 数百年の歴史を有する山鉾巡行ですが、今では、祇園祭に欠かせない存在となっている「京都・祇園祭ボランティア21」の皆様や、美しいまちづくりに地域とともに取り組んでいる「祇園祭ごみゼロ大作戦」等も加わり、1万人を超えると言われる方々が携わる一大行事となっています。 京都市では、こうした伝統行事を次の世代に継承するため、様々な支援を行っています。
新型コロナウイルス感染症の影響により中止されていた山鉾巡行は、令和4年に3年ぶりに本来の形で執り行われました。これからも伝統の継承に尽力されている山鉾関係者の皆様を支え、祇園祭を次世代に継承するために、京都市からも引き続き、支援を行う必要があります。 しかしながら、京都市は現在、危機的な財政状況にあり、持続可能な行財政の確立のため、文化財に係る補助の一部をも見直さざるを得なくなっています。 こうした点から、外部からの財源確保に努めるべく、寄附を募ることといたしました。
祇園祭を次世代に継承 ・我が国の宝である祇園祭の価値・魅力を次世代に継承し、発展させます。 ・祇園祭を通じて、将来にわたり持続可能な魅力あふれる京都を次代へと引き継ぎます。 ・祇園祭の魅力を国内外へ発信し続け、日本や世界の文化継承に寄与します。
「動く美術館」とも称される祇園祭の山鉾巡行。山鉾を彩る豪華な懸装品は見どころの一つですが、経年劣化に伴う綻びや破損に見舞われています。これまで受け継がれてきた伝統行事を後世に繋げていくためには、修理や新調が必要です。 また、祇園祭は1箇月に亘り執り行われる非常に大きな祭であり、毎年たくさんの方々が参加・観覧されます。祇園祭が無事に執り行われるよう、様々な安全対策を講じる必要もあります。 このように、祇園祭を将来へ受け継ぎ、毎年滞りなく執行するためには、様々な支援が必要になります。
千年を超えて受け継がれてきた祇園祭。途中、大火や戦乱で幾度も中断を余儀なくされましたが、先人たちの努力によりその都度蘇ってきました。 そしてこれからも、祇園祭をより輝かしい形で未来に継承できるよう、私たちが努力していかなければなりません。 世界に誇る祇園祭が未来へと受け継がれていくために、御支援のほど、よろしくお願いいたします。