――宮城県栗原市は、なぜ“ジオパーク”を目指したの? 宮城県北西部に位置する栗原市。 「平成20年岩手・宮城内陸地震」によって、栗駒山麓を中心に大きな被害が生じました。 栗駒山麓に暮らす私たちは、この地震をきっかけに、自然と共生するため、この地の成り立ちに目を向け、 この地で暮らしてきた先人の工夫にならうことの大切さに気付きました。 大地の歴史に目を向け、そこにならう大切さに気付く“きっかけ”となった内陸地震を忘れないこと。 内陸地震によって生じた崩落地という新たな景観や、栗原の美しい自然、歴史・文化を、 私たちの手によって守っていくこと。 それらを教育や防災・減災、持続可能な経済活動などに、上手に活用していくこと。 将来にわたって、地球の恩恵を受けながら、豊かに暮らしていくための方法を考えていくこと。 そんな思いから、地域の将来を担う取り組みのひとつとして、 栗原市では「栗駒山麓ジオパーク」としての活動を2012年(平成24年)にスタートさせました。 ――栗原の次代へ継承するために 私たちは、当プロジェクトを通じ、たくさんの恵みを私たちに与えてくれる栗原を次代へと継承し、 よりよい未来を実現していきたいと考えています。 栗原市でのジオパーク活動を持続可能なものへと成長させていくためにも、 「栗駒山麓ジオパーク」の活動へのご理解とご協力を、どうかよろしくお願いいたします。