地域に自生する竹を資源として活用し、新たな価値を見いだすコト・モノづくり熊本県 | 南関町

熊本県 南関町のプロジェクト概要

古くから竹は、食用(タケノコ)や日用品、飼料、建築材など、幅広く活用されてきました。しかし1960年代以降は、安価な外国産竹材の輸入増加により、国内需要が減少しています。管理されなくなった竹は周囲の植生に影響を及ぼす「竹害」を引き起こし、さらに少子高齢化による人材不足もあり、南関町の美しい里山は失われつつあります。 当プロジェクトでは、こうした問題を解決すべく、地域の農林業従事者や建設業者などと連携し、竹を地域の資源として有効活用します。 具体的には、竹林を整備して美しい里山を再生し、竹を原料とした新製品を開発、竹をテーマにしたカフェの運営、竹製遊具の設置などを展開し、企業と町の共生と発展を目指します。 地元の竹を有効活用することで、地域経済の活性化や資源の循環活用、新たな雇用や産業の創出を推進し、町の「まち・ひと・しごと」創生に結び付けたいと考えています。

なぜ寄附を募るのか

かつて南関町には、タケノコを採るために家の周りや所有する山に竹を植える住民が多くいました。竹は生育がとても速く、繁殖力も高いため、継続した手入れが必要です。しかし少子高齢化が進み、竹林の管理が追い付かず、荒れた状態で放置されています。竹は根が横に広がる性質から、山の斜面に竹林が広がると、地盤が弱いところでは豪雨や地震などで土砂災害が発生する危険性が高まることが危惧されています。 また、山林が荒廃すると、イノシシなど野生動物の活動範囲が広がり、繁殖も容易となることから、生態系を崩すおそれがあります。 熊本県の鳥獣害被害金額は2019年度で5億2,900万円、南関町を含む玉名地域で約2,000万円と報告されています。当町でも、鳥獣害対策として電気柵設置への補助や鳥獣捕獲委託などに毎年1,000万円近くを計上しています。 農林業従事者の減少と高齢化は近年顕著であり、資産として保有していた山竹林も価値が減少し、山に無関心な世代を生み出すという負のサイクルに陥っています。

ポリシー

南関町には、資材や竹チップ、竹箸の製造など、竹の一次加工は産業として定着しており、ノウハウもあります。また、竹をバイオマス発電に活用する実証実験を進めている企業や、竹の表皮から抽出した成分で作った消毒液を販売する企業など、新たな取組みも進んでいます。 しかし、竹に付加価値をつけ、商品化につなげる企業は多くありません。南関町の産業と経済活動を活性化させる「6次産業化・竹のブランド化」を推進するためには、持続的で経済効果の高いモノ・コトづくりに取り組むことが必要であると考えています。 竹の資源化・有効活用によるイノベーションは、地元の農林業を持続可能なものにし、地域活性化のきっかけとなることが期待されています。さらに南関町と周辺地域の農林業者の支援や里山の再生、新たな産業の創出につなげたいと考えています。

困りごと

竹を活用した6次産業化や竹産業のブランド化は、南関町にとって新たに挑戦する事業です。実効性のある事業にするためには、明確な運営方針を示し、経営や企画・立案、プロジェクトマネジメントを着実に推進していく力が求められますが、残念ながら本町はそれらのノウハウが乏しい現状にあります。 そのため外部活力として協働・連携いただける企業を募集しています。

メッセージ

本町には竹を素材として一次加工する会社、竹箸を加工し販売する会社、穴をあけた竹にあかりを灯す「竹あかり」を作成しイベントをプロデュースする会社、タケノコを生産する農業者など、竹を軸に活動する団体・個人がたくさんあります。当プロジェクトでは、彼らと多角的に連携し、新たな産業とリンクすることで、町の発展につなげていくことを目指しています。 竹に興味がある企業の皆様と強力なタッグを組み、町を盛り上げていきたいと考えています。ご支援のほど、よろしくお願いします。

進捗報告

構想・企画を検討中です。企業の皆様には、プロジェクトの立ち上げからお力添えいただけますと、大変うれしく存じます。

目標金額:100,000,000
募集終了まで残り
99
SDGs目標
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