久御山町は、人口約15,000人、面積13.86平方㌖の小さなまちです。 久御山町にはかつて、巨椋池という京都府下最大の淡水湖が広がっていました。巨椋池は、魚類の豊富な池で、コイやフナ、タビラ、モロコなど45種に及ぶ魚類が生息していました。 その巨椋池での漁業のとりまとめ役を務めていた「山田家住宅」が、国の登録有形文化財として現在も存在しています。 平成22年に長屋門・長塀・主屋が国の登録有形文化財に登録され、平成25年に所有者の山田さんから久御山町に寄贈され、久御山町では保存・修復工事を行い、平成29年から「旧山田家住宅」として一般公開してきました。 巨椋池が干拓された今、かつての漁業集落の面影や情景を偲ぶことはできませんが、壮大な長屋門からは幾世紀もつづいた漁業の反映を感じることができます。 旧山田家住宅は、久御山町の歴史を語る上で外すことのできない貴重な財産であり、未来への継承や中長期的な保存活用に向けて取り組みを進めています。
旧山田家住宅は、建築様式から見て江戸時代後期の建築と推測されます。 敷地は、東西約40㍍、南北約30㍍で水害の危険を考えて石垣の上に築かれ、入口の長屋門は飾り瓦を棟にのせた本瓦葺で漆喰塗の壁、与力窓、出格子がつくなど、重厚な構えです。
久御山町では平成27年から約2年の保存修復工事を行い、主屋内も一般公開してきました。 しかしながら、主奥の傾きが見られることから、現在は主屋外からの見学のみを行っています。 保存修復工事の実施には多額の費用が必要となります。このような状況も含め、令和4年に保存活用計画検討委員会を設立し、保存活用計画の策定や講演会の実施など、保存活用の機運醸成を図っています。
この度は、久御山町の「旧山田家住宅」にご興味をお持ちいただきありがとうございます。 現在は、主屋外からの見学に加え、長屋門に整備した展示室内で巨椋池にかかわる資料などを展示し、在りし日の巨椋池とまちの歴史の一端に触れていただけるよう活用しております。 この重要な文化財を未来へ継承し、保存活用してくためには、本格的改修が不可欠となってきます。 かけがえのない文化財を後生に引き継いでいくために皆様からのご支援をお願いいたします。