群馬県 下仁田町のプロジェクト概要

町と町内にある金融機関が連携して運営する「ねぎとこんにゃく下仁田奨学ローン」を通して、町の将来を担う人材の育成と、進学などで転出した若者のUターンを応援します。本制度は、町内の連携金融機関から奨学金を借りた場合に、返済相当額を町が補助するというものです。奨学生が在学している間は利息相当額が、卒業後は奨学生が当町に戻った場合に元金と利息相当額が「ねぎとこんにゃく下仁田奨学金基金」から補助されます。この基金は行政に加え、「企業版ふるさと納税」などの寄附で成り立っています。 名称にある「ねぎとこんにゃく」は当町の特産物で、群馬県民に親しまれている「上毛かるた」でも「ねぎとこんにゃく下仁田名産」と謳われています。次代を担う子どもたちが故郷への愛着を深め、将来は地元で活躍する人財となるべく勉学に励んでもらうことで、ふるさと回帰へつながることを期待して、この名前を付けました。

どうして寄附を募るのか

下仁田町では、古くから特産である「下仁田ねぎ」や「こんにゃく」を中心に農林業が盛んでしたが、近年は農業従事者が減少しており、農業生産は収縮しています。また、中心地は店舗の減少により空家が増加していることからも、地域経済の活性化が求められています。若者の町外流出に歯止めをかけ、農林業、食品、建設業などの地場産業を将来にわたって担える人材を育む取組みが必要です。 教育面では、町内には中学校と小学校が各1校ありますが、民間で運営している塾のような施設が少ないのが現状です。それに加え、高等学校等へ鉄道を利用して通学する学生が多く、通学費が上昇傾向にある中、親の負担は大きくなっています。特に教科学習を重視する親は、教育環境に恵まれている近隣の市や町に転出してしまう可能性が懸念されています。

ポリシー

下仁田町では地域の金融機関と連携し、奨学金事業「ねぎとこんにゃく下仁田奨学ローン」を開発しました。町内在住の保護者等がこれを利用した場合、子どもが高校や大学などに在学中は利息相当額の全額を、学校卒業後当町に居住する場合は、原則として元金相当額と利息相当額の全額を町が補助します。この事業を通して次世代を担う子どもたちの育成を町全体で応援し、町外への転出を検討している子育て世代の人たちを町内に留めたいと考えています。 これまで当町では、進学などで町外へ流出した若者が、地元に戻って就職するというケースはあまり多くありませんでした。そこで本事業では、町外に流出した人たちのUターン就職を後押しすることで、農林業、食品、建設といった地場産業に優秀な人材を確保し、子育て世代の流入増加につなげたいと期待しています。

奨学金制度にご協力ください

年々増加する奨学金対象者には、財政支援のみならず、求人情報提供なども実施していますが、町とのつながりづくりはまだ希薄です。若者が町に戻っても、働く場所がなければ、定住につながりません。町では特産であるこんにゃくを使った新素材の開発に取り組む事業者に補助を行うなど、雇用面において学生と企業間のマッチングもサポートしていきたいと考えています。例えば学生たちと連携して事業やプロジェクトを企画立案し、マネジメントしていただける企業を募集しています。 奨学金事業は、対象者への支援が長期にわたることから、「ふるさと納税」と「企業版ふるさと納税」を主な財源に基金を設立し、運営しています。これからも持続的な奨学金事業を運営できるよう、ご協力いただける企業を募集しています。

メッセージ

町と町内にある金融機関が連携して運営する「ねぎとこんにゃく下仁田奨学ローン」を通して、町の将来を担う人材の育成と、進学などで転出した若者のUターンを応援します。本制度は、町内の連携金融機関から奨学金を借りた場合に、返済相当額を町が補助するというものです。奨学生が在学中は利息相当額を、卒業後は奨学生が下仁田町に戻った場合に元本と利息相当額を「ねぎとこんにゃく下仁田奨学金基金」から補助します。この基金は、行政に加えて「企業版ふるさと納税」などの寄附で成り立っています。 名称にある「ねぎとこんにゃく」は下仁田町の特産であり、群馬県民に親しまれている「上毛かるた」でも「ねぎとこんにゃく下仁田名産」と謳われています。次代を担う子どもたちが故郷への愛着を深め、将来は地元で活躍する人財となるべく勉学に励んでもらうことで、ふるさと回帰へつながることを期待して、この名前を付けました。

進捗報告

2017年度から制度を開始し、これまでに申込者数118名、奨学金予定額234,630千円、就職20名(うち町内在住者12名)となっています(2020年3月現在)。少しずつではありますが、町内で活躍する人材が増えてきており、奨学金の利用者も年々増加しています。当事業は先進的な取組みとして、2020年2月に地方創生担当大臣より表彰いただきました。 しかしながら、奨学金事業は成果が見えるまで、10年、20年と長く継続していく必要があります。今後は、この「ねぎとこんにゃく下仁田奨学ローン」をさらに広く周知させて利用者を増やすとともに、より盤石な基金体制を築いていきたいと考えています。同時に、積極的な求人情報の提供や町内における雇用創出の支援、さらには企業と求職者のマッチング事業なども展開し、雇用面のサポートにもより力を入れていく予定です。 

目標金額:20,000,000
募集終了日
2025/03/31
SDGs目標
sdg-4sdg-8sdg-10sdg-11