錦帯橋は、山口県岩国市の錦川にかかる5連の木造アーチ橋です。日本三名橋に数えられ、豊かな自然を背景として、国の名勝に指定されています。 1673年、「流されない橋を」との願いのもと、戦国の世に培われた土木・建築技術の結集により創建。川幅約200メートルを渡すその構造は、精巧かつ独創的。そして美しい姿を誇ります。 錦帯橋は木造のため、風雨による腐朽は避けられません。そのため創建から350年以上、修復と架け替えを繰り返すことで、人々の往来を支えながら、現在も創建当時の威容を保っています。 現在の錦帯橋は、2001年から2004年に架け替えられたものです。架け替えから20年以上経過し、橋板など直接雨に濡れる部分は腐朽が進行し、安全に人を渡し続けるためには修復が必要な時期にきています。 このプロジェクトは、創建当時と変わらぬ美しい姿の錦帯橋を後世に伝えていくための取組です。
錦帯橋は、屋根のない木造橋です。そのため風雨による腐朽は避けられないので、修復と架け替えは言わば必然なことです。 文化財である前に、橋として安全に人を渡し続けるためには、日頃の点検により適切な維持管理をすることが大切です。 この調査点検により、安全を確保することが難しいと判断した場合は、大規模な修繕作業をしなければなりません。 修復には財源が必要なことから、これまでも入橋料をいただくことで財源確保に努めていますが、大規模な修復をする場合には更なる財源が必要となります。
このプロジェクトを実施することによる財源の確保はもちろん重要なことですが、このプロジェクトを通して、まずは多くの方に錦帯橋に興味を持っていただきたいです。錦帯橋を見聞きしたことがある方は一定数いらっしゃると思いますが、錦帯橋が世界文化遺産登録を目指して様々な取組をしていることは、まだまだ認知されていないと感じています。 私たちの目標は、錦帯橋を人類共通の宝物として、未来につないでいくことです。 このプロジェクトにより、少しでも多くの方に錦帯橋のことを知っていただき、さらにファンになっていただければ、それが錦帯橋を未来につないでいくための大きな力になると考えています。
錦帯橋を未来につないでいくためには、維持管理するための財源も必要ですが、修復するためには財源以外にも、大工等の文化財としての価値を損なわない修復技術を持った人材が必要です。 このプロジェクトを通じて多くの方に錦帯橋を知ってもらえれば、錦帯橋を未来につなぐための技術の伝承や育成にもつながっていくものと考えています。
創建から350年以上、どの時代にあっても錦帯橋の美しさは多くの人々を魅了してきました。もし、まだ錦帯橋を訪れたことがないという方は、ぜひお越しいただき、橋を渡りながら自然と調和した景観を楽しむことももちろんお勧めですが、河原に降りて橋を下から見上げてみてください。一橋約35メートル、アーチの迫力と、幾何学的に入り組む様に魅了されること間違いありません! この美しい錦帯橋を未来へつないでいくため、皆様のご支援よろしくお願いいたします。