鹿沼秋まつりの中心をなす「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は、平成15年(2003)に国の重要無形民俗文化財に指定され、その後平成28年(2016)には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録された、鹿沼市が誇る伝統行事です。 この行事の主役である彫刻屋台を巡行させるには、屋台の曳き手や囃子方はもちろん、祭り自体の運営など多くの人手が必要です。 しかし、彫刻屋台を所有する今宮神社の氏子各町では、近年、住民の自治会離れや高齢化、少子化が進み、彫刻屋台の運行にも支障をきたし始めています。 現在は、住民のつてを頼り町外からも人を集め、なんとか屋台の巡行を継続していますが、今後数年の間には多くの町で屋台の巡行が困難になることが想定され、「屋台行事」自体の存続が難しくなってしまう恐れがあります。 「鹿沼秋まつり伝統文化継承プロジェクト」では、この伝統ある文化財を次代に継承していくために、祭りの担い手の確保や人口減少に苦しむ氏子各町への支援により、伝統文化の継承を目指します。 「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は、一つの神社の祭りから、市民を挙げての祭り「鹿沼秋まつり」へと変容を遂げてきました。氏子町の住民だけではなく、多くの市民が協力し祭りを継続していますが、高齢化や人口減少、住民のライフスタイルの変化などにより、祭りの担い手が減少し、その存続が危ぶまれるようになってきています。 また、現存する27台の彫刻屋台は製作された時代も様々ですが、200年以上前に製作されたものも複数あります。保存・維持だけでなく、祭りの道具として毎年使用していくためには多額の費用を要します。国・県・市からの補助金のみでは賄いきれない費用は、人口減少にあえぐ氏子町が自ら負担しています。 貴重な文化財である彫刻屋台を維持するとともに、祭りの担い手を確保していくために、氏子町の祭り運営を支援することで、伝統文化の継承や関係人口の増大を目指したいと考えています。 鹿沼秋まつり「今宮神社祭の屋台行事」を次代へ絶やさず継承していくため、当該プロジェクトへの企業版ふるさと納税によるご協力をお願い申し上げます。