歴史・文化・自然・人が共生する日本海に浮かぶ離島、佐渡市。日本の縮図と呼ばれています。 今から約400年前の江戸時代、日本海に浮かぶ離島、佐渡で金が発見されました。そして金山の繁栄により全国から大勢の人々が佐渡に集まり、佐渡独自の歴史と文化が育まれてきました。 本プロジェクトは、世界に誇る佐渡島の金山の歴史・文化的価値・魅力を、これまでにない手法で国内外に発信し、地域を元気に、そして日本を明るくする取り組みです。 絵巻物をはじめとする歴史資料から、最新の3DCG技術を用いてゴールドラッシュ期の佐渡を再現するメタバース空間をつくります。世界遺産登録を契機に初めて佐渡島の金山に興味を持つ方でも、時空を超えて江戸時代にタイムスリップし、知的好奇心を刺激ながら面白おかしく金の歴史を知ることができる体験型コンテンツを目指しています。 さらにユーザーの皆様からの「投げ銭」を通じて応援いただけるような仕組みを用意しています。収益は、佐渡の文化財の保全・活用の財源として利用します。プロジェクトを通じて、佐渡金山の価値を広くPRするだけでなく、未来へバトンをつなぐ持続可能な取り組みを目指しています。
人口5万人に満たない自治体ではありますが、この島が紡いできた世界に誇る歴史と文化を、一人でも多くの方に知って欲しい、体験してほしい、そして未来に引き継ぎたいという思いで本プロジェクトは進んでいます。 令和5年度に策定した「佐渡市デジタル活用構想」を検討する過程で、高齢化に伴う文化財継承の担い手の不足、維持・管理には半永久的に費用がかかることなど、文化財や遺跡を守っていくことへの課題が見えてきました。保護だけではなく、新たな担い手の創出や資金調達に繋がる活用策が必要です。世界遺産×メタバース×タイムスリップという切り口の新たな活用策への挑戦にご賛同いただける企業様のご支援をお願いいたします。
1. 江戸時代のVR再現 世界遺産として価値が認定される際に重要な役割を果たした絵巻などの歴史資料もとに、また、資料の少ないエリアについては、保存されている街並みや有識者の知見を元に、まずは江戸時代の佐渡金山周辺3エリアをつくっています。 2. 収益の利活用 江戸時代の佐渡メタバースには空間内で決済を完結する機能を搭載しており、投げ銭を通じて佐渡を応援いただくこともできます。収益は佐渡の文化財の保全・活用の財源として有効利用し、後述の「三方よしの循環型事業モデル」に挑戦します。 3. 三方よしの循環型事業モデル 佐渡市では、先人から受け継いできた佐渡の歴史・文化に誇りや愛着を持ち次世代へ継承していく取組を佐渡独自のSDGs18番目のゴールと定め、力を合わせて取り組んでいるところです。本プロジェクトにおいては、「ユーザー」「市」「社会」の三方よしの循環型事業モデルに挑戦します。私たちの新たな挑戦へ、ご賛同企業様のご寄付によるお力添えをよろしくお願いいたします。
世界遺産のみならず、佐渡には1,185の遺跡、412件の文化財が存在します。これら数多くの宝を次世代へ継承していくためには、新たな担い手の創出や資金調達に繋がる活用策の創出などの課題に対峙していく必要があります。また「江戸時代の佐渡にタイムスリップ」メタバースをより良いコンテンツにしていくための拡張や、より多くの方に知っていただくための活動の強化も進めていきたいと考えています。
このプロジェクトを通して、実現したいことは次の3つです。 ① 世界遺産・佐渡島の金山の魅力を、新技術とのコラボレーションによりお伝えすること ② 全国、世界中に、佐渡ファンを増やすこと ③ 数多くの、先人から受け継いできた佐渡の歴史・文化の継承へ発展させること 佐渡島の金山は、ただ金がたくさん採れたから評価されているわけではありません。徳川幕府直轄の下、手工業ながら高度な技術を用いて国際的にも最高品質の金が生産されていたこと、金の採掘から小判の製造までを同じ地域で行う唯一の土地であったこと、各地から人の流れとともに芸能や風習などが伝えられ、「能」や「鬼太鼓」をはじめとする多様な文化が現代にも継承されていること。簡単には説明しつくせない程の物語が詰まっています。そして、江戸時代の金山の繁栄により人口が増え、新田開発が進みました。これにより育まれた伝統的な農業システムは世界農業遺産にも認定されています。金山を中心とした多くの人々の食を賄うために棚田がつくられ、そこが多様な生物の住みかとなり、トキが舞う美しい島として人々を引き付けているのです。 都会と比べて佐渡に無いものもありますが、その分、佐渡にしかない資源や魅力もたくさんあります。そしてこれらは世界に誇れる日本の宝です。次の世代へ繋いでいく私たちの挑戦に、企業版ふるさと納税という形でお力添えをいただけますと幸いです。