「鞆・一口町方衆」応援プロジェクト広島県 | 広島県庁

広島県 広島県庁のプロジェクト概要

広島県東部に位置する福山市鞆地区は、年間約200万人が訪れる瀬戸内を代表する景勝地です。国内随一の近世港町として2017年に文化庁が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定、さらに翌年には日本遺産に認定されました。本事業は、鞆の町並みや歴史的な景観を保全し、地元の人たちが大切に守って来た伝統文化を継承していくために、広島県と福山市が連携して実施するものです。

なぜ寄附を募るのか

鞆地区の人口は、1961年当時と比較すると約1/3に減少しています。一方で、後期高齢者数は30年間で約4倍(地区の人口の28.4%)、福山市全体でも平均の2倍以上になっています。人口減少と高齢化により空き家の増加や老朽化が急速に進み、歴史的町並みの景観悪化が懸念されています。このままでは鞆地区の魅力が低減し、観光客の減少や地域経済の衰退が進むおそれがあります。

ポリシー

鞆地区の町並みを保存し、伝統文化を継承していくために、広島県と福山市が連携して本事業に取り組みます。広島県は情報発信及び福山市への交付金の交付を担当し、福山市は伝統的建造物群保存地区内の保存修理・修景、防災拠点施設の整備、町並み保存拠点施設の整備・運営、伝統行事「八朔の馬出し」「お手火神事」などの支援、町並み保存団体の活動支援などを行い、ハードとソフト両面で鞆地区の保存・再生・活性化を目指します。

困りごと

「鞆・一口町方衆」応援プロジェクトにご賛同いただき、寄附やPR活動などにご協力いただける企業を募集しています。ご賛同いただいた企業は「『鞆・一口町方衆』応援パートナー」として登録し、広島県も皆様の活動を積極的にPRさせていただきます。

メッセージ

常夜灯、波止(はと)、雁木(がんぎ)、焚場(たでば)、船番所跡。これら5つの江戸時代の港湾施設がまとまって現存している港は、国内では鞆の浦しかありません。近世港町の伝統文化が今も息づいているこの町の景観は、鞆に暮らす人々が脈々と受け継ぎ、大切に守ってきたものです。これらを未来につなぐために、寄附を通じて鞆のまちづくりを応援していただけますと幸いです。

進捗報告

2017年、「鞆まちづくりビジョン」を策定するためのワークショップを、鞆地区の住民や福山市内外に在住で鞆を愛する方々と一緒に開催しました。現在は歴史的建造物の修理・修景を進めています。2019年度からは、シンボルプロジェクト第一弾として「町並み保存拠点施設」の整備をスタート。明治初期の町屋建築とされる旧松本家住宅を改修し、町並みと調和した施設として2021年度中のオープンを目指しています。

目標金額:600,000,000
SDGs目標
sdg-11