彦根城は彦根山(金亀山)を利用して江戸時代初期に築かれた平山城(ひらやまじろ)で、現在も、山頂には国宝の天守があり、その周囲を巡るように重要文化財の各櫓(やぐら)が残っており、麓には下屋敷をはじめ内堀や中堀などが当初の姿を留めています。 彦根城跡は、全国的に見ても保存状態の良好な城跡で、昭和31年7月19日、国の特別史跡に指定されました。また、下屋敷は昭和26年6月9日に「玄宮楽々園」として国の名勝に指定されています。 江戸時代の政治のしくみを示す堀、石垣、御殿、重臣屋敷、庭園などの考古学的遺構と、建造物がひとまとまりに保存されているのは彦根城だけであり、2023年からユネスコにおいて開始された事前評価制度を活用して、2027年の世界遺産登録をめざした取組を進めています。
国宝の天守や重要文化財の各櫓(やぐら)、玄宮園などの各文化財施設において、日常的な維持管理はもちろんのこと、天災等による施設の修復、更に、今後末永く観光客や市民の方に安心安全に観覧いただけるよう、天守耐震補強工事や防災施設整備工事を実施する必要がありますが、これらには多額の費用が必要となります。
皆様から頂戴するご寄附については、施設の修繕や更新等のために有効に使わせていただきます。
施設の修繕や更新等には多額の費用が必要となりますが、観光客の皆様にお支払いいただく観覧料収入だけでこれらをすべて賄うのは困難な状況にあります。
彦根城をはじめ彦根の誇りある歴史を守るため、また彦根ならではの歴史ある景観や町並みを後世に伝えるため、皆様の暖かいご支援をよろしくお願いいたします。 【彦根市長 和田 裕行】