【寄付企業に聞く】日本のフェンシングをもっと盛り上げたい~群馬県・NEXUS株式会社~
2022-07-25 08:00:00
フェンシングの試合の様子

ふるさとコネクトから寄付を実施した企業に話を聞くシリーズ。今回は、全国にアミューズメントホール「D'STATION」を中心に、フィットネスクラブ、フェンシングクラブ、飲食、温浴施設などを運営するNEXUS株式会社(=以下NEXUS)です。同社は、鹿児島垂水市のフェンシングによるまちづくりのプロジェクトに寄付を実施。その背景や思いを、広報の大谷さんにお聞きしました。

※寄付は経営管理を行うNEXUSホールディングス株式会社より実施しました。

長年に渡って選手活動を支え続け、日本のフェンシング界を牽引

NEXUSフェンシングクラブ内の様子
様々なアミューズメント事業を展開するNEXUSは、スポーツを通じて生まれる「夢」や「感動」をサポートしたいとの思いから、企業スポーツやモータースポーツ支援などを行っています。なかでも、際立った活動が2009年に創設された「NEXUSフェンシングクラブ」(=写真上)です。世界レベルでの活躍を期待するフェンシングの選手を正社員として雇用し、練習環境の提供など安定な選手活動ができるようサポートしてきました。

2012年のロンドン大会では所属3選手が日本代表として出場し、男子フルーレ団体で、団体では日本フェンシング界初となる銀メダルを獲得。2016年リオデジャネイロ大会にも3名の代表選手と日本チーム代表監督を輩出しました。そして2021年夏の東京大会では、男子エペ団体においてNEXUS所属の見延和靖選手(=トップ画像左)が金メダルを獲得しました。

こうした活動や実績から、文部科学大臣「スポーツ功労団体」表彰を2012年度と2021年度の2度に渡って受賞されています。いま、NEXUSは日本のフェンシング界を牽引する企業のひとつであり、フェンシングのさらなる普及は同社の積年の夢でもあります。
フェンシング練習の様子

垂水市が2023年の国民体育大会の舞台に! 日本のフェンシング界を盛り上げたいという共通の思いから寄付を実施

大隅半島の北西部にある垂水市は、2023年に鹿児島県で開催を予定している特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」において、フェンシング競技の会場地になっています。しかし、試合を実施するにあたり必要な機器が不足していること、また試合や合宿を受け入れるための設備や費用も充分ではないことから、企業版ふるさと納税を活用した寄付募集を行っています。
フェンシング日本代表選手
垂水市は、これまでにも、フェンシング競技大会の開催や、日本代表選手の合宿受け入れ(=写真上)を行うなど、フェンシング界の活性化に力を入れており、「フェンシングのまち たるみず」を掲げて、フェンシングを軸にしたまちおこしを進めているところです。

「垂水市のフェンシングを盛り上げたいという思いは、我々と共通。微力ではありますが、少しでも力になれればという思いで寄付させていただきました」と大谷さんは振り返ります。

ふるさとコネクトを経由したことで手続きはスムーズに。予想外のPR効果で満足な結果に

フェンシングの試合
実際の寄付にあたっては、最初に直接垂水市にコンタクトをとったところ、市の担当者からふるさとコネクトを紹介されたといいます。「弊社での手続きはスムーズに行えたと聞いています。垂水市から指定してきたということは、自治体にとっても使いやすいシステムなのではないでしょうか」と大谷さん。

今回寄付したことによって、日本フェンシング協会をはじめとするフェンシングに関わる人たちからは感謝の声が届いたといいます。「これまでにも被災地への義援金や赤十字飛行隊の災害救護活動の支援、運営する事業で余った食品類のフードバンクへの寄付など、様々な形でCSR活動に取り組んできました。しかし、こうした活動の成果が目に見えることは少なく、多くの人に知られることのない活動がほとんどでした」と大谷さんは話します。「そういう視点で見ると、今回の寄付はPR効果という意味では、これまでにない手応えを感じています。最初から期待していた訳ではありませんが、成果として目に見えるというのは、寄付する側にとっては大きなメリットではないでしょうか」と満足そうに話します。

他の分野への寄付も視野に入れつつ、志を同じとする垂水市への応援は続けたい

フェンシングの大会の様子
来年度以降の寄付の意向については、「垂水市が今後もフェンシングを軸にしたまちづくりを進めるのなら、日本のフェンシングの発展のために取り組んでいただけるのなら、継続して応援したい気持ちはあります。その一方で、弊社はモータースポーツの支援なども行っていますので、弊社が関わるほかの分野での寄付募集があれば、新たにそちらも並行して検討するかもしれません」と大谷さんは話します。

「フェンシングをメジャースポーツにすること。そのためには国民体育大会の成功は大切なステップといえます。フェンシングの応援を始めてから10年以上が経ち、日本のフェンシングを支えてきたという自負はあります。今回の寄付がより多くの人の目にとまり、少しでもフェンシングに興味をもつ人が増えればうれしいですね」と、率直な気持ちを話してくれました。
(日下智幸)


【鹿児島県・垂水市】「フェンシングのまち たるみず」実現プロジェクト

NEXUS株式会社

NEXUS株式会社の社員
全国にアミューズメントホール「D'STATION」を中心に、フィットネスクラブ、フェンシングクラブ、飲食、温浴施設などを運営するエンターテインメント企業です。スポーツ活動に力を入れており「NEXUSフェンシングクラブ」は、多数の日本代表と金メダリストが在席する国内有数のクラブです。また「D'station Racing」は、FIA世界耐久選手権やS耐(スーパー耐久シリーズ)に参戦しています。
住所:群馬県高崎市島野町212-1
電話:027-350-1818
NEXUS株式会社