【ふるさとコネクト活用例】企業提案で自治体を募集。寄付をきっかけにワーケーションを体験
2022-07-13 08:00:00
2021年秋にふるさとコネクト(=以下ふるコネ)に実装された、企業提案の機能。自治体が組成したプロジェクトに対して寄付を行うという従来の流れとは逆に、企業から提案することで寄付を受け入れる自治体を募集するというものです。この機能を使って寄付を実現し、自社のワーケーションへの取り組みを進めている株式会社カルティブ(=以下カルティブ)に話を伺いました。
簡単なフローで提案書を作成。自社のビジョンと寄付への思いを自治体に発信
「ワーケーション関連のプロジェクトへの寄付を検討していましたが、自社にぴったりのプロジェクトを見つけられませんでした」と話す、カルティブの小坪さん。ならば、こちらから自治体を募集しようと、立ち上がったばかりの企業提案機能を利用することにしたといいます。
提案に必要なのは、事業名、概要、自治体事業で目標とするSDGsゴール、寄付予定額など。カルティブは、プロジェクトを通してやりたいこととして
・社内コミュニケーションの場を、都会から離れた環境で作りたい
・ワーケーションを体験してみたい
・ワーケーションビジネスを検討したい
の3つを挙げたうえで、自治体に協力できることを明記して提案書を作成しました。
この提案はふるコネに登録している自治体担当者へと発信され、ほどなくしてワーケーション事業で寄付募集を行っているかすみがうら市からコンタクトがあったといいます。打ち合わせを重ねて双方の希望をすり合わせ、カルティブとかすみがうら市のワーケーションの取り組みがスタートしました。
提案に必要なのは、事業名、概要、自治体事業で目標とするSDGsゴール、寄付予定額など。カルティブは、プロジェクトを通してやりたいこととして
・社内コミュニケーションの場を、都会から離れた環境で作りたい
・ワーケーションを体験してみたい
・ワーケーションビジネスを検討したい
の3つを挙げたうえで、自治体に協力できることを明記して提案書を作成しました。
この提案はふるコネに登録している自治体担当者へと発信され、ほどなくしてワーケーション事業で寄付募集を行っているかすみがうら市からコンタクトがあったといいます。打ち合わせを重ねて双方の希望をすり合わせ、カルティブとかすみがうら市のワーケーションの取り組みがスタートしました。
2泊3日のワーケーション体験を実施。気づきをフィードバックすることで事業の魅力を高める
取り組みはワーケーションを体験からスタートしました。2022年5月末、小坪さんを含むカルティブの3名はワーケーション体験にでかけました。一行が滞在したのは、かすみがうら市のワーケーション事業の拠点として利用されている「ゲストハウス 古民家 江口屋」です。
江口屋は、明治時代後期に建てられた造り酒屋を改修した古民家で、もともとの梁や建具を活かしているため和の風情たっぷり。広々とした庭があり、歩いてすぐの霞ヶ浦の湖畔からは雄大な風景を眺めることができます。
「市の担当者との面談を交えた2泊3日のワーケーション体験は有意義なものでした」と話す小坪さん。実際に滞在し、体験したことで、良かった点、気になった点など多くの気づきがあったといいます。
良かった点としては、雄大な風景を眺められたこと、敷地や庭が広くのんびりできたこと、夕食後の焚き火では完全な非日常のひとときを楽しめたことなど。Wi-Fi環境も良好で、庭でオンライン会議もできたといいます。
良かった点としては、雄大な風景を眺められたこと、敷地や庭が広くのんびりできたこと、夕食後の焚き火では完全な非日常のひとときを楽しめたことなど。Wi-Fi環境も良好で、庭でオンライン会議もできたといいます。
一方で、気になった点として挙げられたのは、音が筒抜け、虫が多い、暖房があまり効かず少し寒かったなど。いずれも、豊かな自然環境や古民家の特性に対する指摘でした。ワークスペースとしては、仕事用のデスクがほしいという意見も。
これらの感想はただちに市の担当者にフィードバックされ、今後のワーケーション事業に活かされるようです。
体験で得たものをビジネスに活かしたい。市との関係も楽しみ
今回は、企業提案という形で、ワーケーションの取り組みをスタートしたカルティブ。ワーケーションプランも含め、事前にしっかりと打ち合わせできたこともあって、ワーケーション体験は満足のいく結果になったといいます。
様々な地域を舞台に活動しているカルティブにとって、ワーケーションの流れが加速することは歓迎という小坪さん。「実際に体験し、市の担当者と意見交換できたことで、ワーケーションのよさも難しさも肌で感じることができました」と話します。「特に難しいと感じたのは、オンとオフの切り替え。しっかりと区別して時間の使い方を工夫することが必要と感じました」と、プログラムの組み方にもヒントを得たといいます。
いま、かすみがうら市では、「共創」をキーワードにしたワーケーションプロジェクトを進めています。「せっかく寄付をするなら、ぜひ自治体とのコミュニケーションをとりたいもの。その点、かすみがうら市は企業との連携を強く望んでおり、企業の意見を聞く素地が備わっていると感じました。今後ワーケーションに取り組む企業には、かすみがうら市のプロジェクトもぜひ検討していただきたいですね」と話す小坪さん。自身もかすみがうら市のファンのひとりになったようです。
(日下智幸)
【茨城県・かすみがうら市】官民連携「共創」によるかすみがうら市進化型ワーケーション
※ふるコネの企業提案を行うには、最初に無料の企業アカウントを作成する必要があります。
アカウント作成はこちらから
いま、かすみがうら市では、「共創」をキーワードにしたワーケーションプロジェクトを進めています。「せっかく寄付をするなら、ぜひ自治体とのコミュニケーションをとりたいもの。その点、かすみがうら市は企業との連携を強く望んでおり、企業の意見を聞く素地が備わっていると感じました。今後ワーケーションに取り組む企業には、かすみがうら市のプロジェクトもぜひ検討していただきたいですね」と話す小坪さん。自身もかすみがうら市のファンのひとりになったようです。
(日下智幸)
【茨城県・かすみがうら市】官民連携「共創」によるかすみがうら市進化型ワーケーション
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