【寄付企業に聞く】交通安全を願って。自動車ディーラーとしての社会貢献~愛知県・ネッツトヨタ中部株式会社~
2022-04-22 08:00:00
ネッツトヨタ中部株式会社 社内の様子

ふるさとコネクト(ふるコネ)経由で寄付を行った企業の担当者にお話を伺う、寄付企業に聞くシリーズ。今回は、愛知県瀬戸市の「子どもが安心安全に登校できる通学路整備プロジェクト」に寄付を行った、ネッツトヨタ中部株式会社の人材開発部長・若杉純一さんにご登場いただき、自動車ディーラーとしての社会貢献や寄付についてお聞きしました。

寄付は、営業エリアへの大切な社会貢献

ネッツトヨタ中部株式会社 若杉さん
まずはネッツトヨタ中部株式会社(以下ネッツトヨタ中部)が、瀬戸市の通学路整備プロジェクトに寄付を行うに至った経緯を、若杉さん(=写真)に伺いました。

「以前からいろいろな社会貢献に取り組むなか、営業エリアとしてお世話になっている地域に、なにかできることはないかを模索していました。そして、ほかの企業さんが企業版ふるさと納税の仕組みを使って寄付をしているというお話を聞き、弊社もその仕組みを利用して、社会貢献できないかと模索を始めたところに、JTBさんからふるさとコネクトをご紹介いただき、さらに子どもの交通安全に関する取り組みがあるというお話をいただき、それであればぜひご協力でしたいということで、応募を即断しました」。

2021年12月、ネッツトヨタ中部は瀬戸市の通学路整備プロジェクトに、200万円を寄付しています。

寄付の決め手は、未来を担う子どもたちの安全に寄与すること

子供たちが横断歩道を渡る様子
営業エリアでもあり寄付先でもある瀬戸市とのつながりを尋ねてみました。

「瀬戸市さんには1970年から店舗を構えており、およそ50年ほど営業させていただいている大切な地域です。ただ、自治体さんとは特別なつながりはなく、寄付も今回が初めてでした」。

「瀬戸市さんのプロジェクトが車と交通安全に関するものであり、なにより未来を担う子どもたちを対象にした取り組みということがポイントでした。子どもたちの安全な通学に関する取り組みは、我々が考える地域貢献のイメージに非常に近いものであり、ふさわしいものだと判断して、寄付を決めました」。

「通学路の横断歩道の線を引き直したり、歩道を整備したりという地道な事業」という若杉さん。スタートして間もない瀬戸市の通学路整備プロジェクトについては、今後の進展が大いに期待されるところです。

ところで、来年度以降の寄付についての方針は決まっているのでしょうか。

「来年(度)以降、同じものに(寄付を)続けるのか、もしくは弊社の営業エリア内のほかの市町村さんに(寄付で)貢献するのかを含め、すべて未定です。我々の限られた資金を、その時一番有効に使っていただけると考えられるところを選びながら、やっていくと思います」。

寄付によって贈られる、住民からの感謝の言葉

ネッツプラザ 外観
社内での反論の有無や、意見調整についても若杉さんに聞きました。

「特に反論などはなかったと思います。社会貢献については、地に足をつけた形といいますか、常にできる範囲のことをやっていくというのが、全社員共通の認識になっています。その意味では、反対意見やなぜ寄付する必要があるのという疑問などはないということです」。

では、寄付の前後で、社内外になんらかの変化は起きたのでしょうか。

「今回は金額も大きいので、社員の間でも、社会貢献活動をしっかり実行できている会社なんだという、誇りに感じるような反応がありました」。

「なによりも、瀬戸市のお客様から、かなりの金額を寄付してくれてありがとうというお声をいただきました。今回の寄付は、純粋に、住民の方のお役に立つことを考えて行ったものですが、住民の皆様に、弊社の社会貢献活動を知っていただき、ありがたいお言葉をいただけたことは、とてもうれしく思っています」。

瀬戸市は公式サイトで、ネッツトヨタ中部の寄付について情報公開しており、口伝えを含めて、市民の間に情報が拡がっているようです。これも、寄付を行う企業が浴する、重要な恩恵のひとつといえます。

企業版ふるさと納税は、もっと周知していくべき仕組み

企業版ふるさと納税を、初めて利用した感想はいかがでしょうか。

「企業版ふるさと納税という仕組み自体が、そんなに複雑ではないので、利用しやすいですね。正直、最初にお話をいただいた時には、初めてだったこともあり、本当に上手くいくのだろうかと不安もありましたが、寄付もスムーズにできましたし、自己満足かも知れませんが(社会)貢献もできましたので、利用してとてもよかったと満足しています」。

「今後は瀬戸市さんからのご報告を待って、寄付がどう有効に使われたか、私どもの寄付で良くなった、地域の皆さんに貢献できたということがわかれば、より満足度も高まりますし、また活用することにもなるでしょう」。

インタビューの最後は、ふるコネについて尋ねてみました。

「例えば弊社が寄付したプロジェクトには、ほかの会社さんも寄付しているかどうかや、瀬戸市のほかのプロジェクトをチェックしました。あとは、すでに寄付をされた他社さんの紹介ページを見るなど、いろいろ活用もさせていただきました。登録している自治体とそのプロジェクトが、わかりやすく見られるという印象をもちました」。

「ただ、そもそも私自身、企業版ふるさと納税というものを、今回のお話をいただくまで知らなくて。社内でも、多くの社員が知らないように感じます。だからこそ個人のふるさと納税のように、ふるコネも、もっと企業版ふるさと納税を周知していくことが、必要かなと思います」。

ネッツトヨタ中部の公式サイトには社会貢献活動を紹介するページがあり、寄付活動はもとより、交通安全の立哨活動や定期的な献血活動、月1回の清掃活動など、地道な活動も数多く行ってきたことが記されています。それは、自動車ディーラーとしての社会的責任(CSR)を重要視してきた記でもあります。今回取り上げた寄付のように、普段から行っている社会貢献の延長線上にあるプロジェクトを選ぶことも、企業にとってメリットの高い寄付活動といえるでしょう。
(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)

【愛知県・瀬戸市】子どもが安心安全に登校できる通学路整備プロジェクト

ネッツトヨタ中部株式会社

ネッツトヨタ中部株式会社 社内の様子
ネッツトヨタ中部株式会社は、愛知県の中心部、名古屋市の名東区、北区、守山区、東区、中区、千種区と春日井市、瀬戸市、豊明市、長久手市、愛知郡、日進市、豊田市(旧稲武町を除く)、みよし市、尾張旭市において、トヨタ車ディーラーとして営業しています。
店舗は、新車販売拠点が21店舗(うち中古車併設が5店舗)、中古車販売拠点1店舗の計22店舗あり、トヨタ車全車種の販売、自動車の点検・整備、鈑金修理といった自動車ディーラーの業務に加え、自動車保険を中心とした保険の代理店業も行っています。
住所:愛知県名古屋市名東区一社一丁目68番地
電話:052-701-5111
URL:https://www.netzchubu.co.jp