【寄付企業に聞く】子どもは宝。地元・沖縄の教育支援に貢献したい~沖縄県那覇市・株式会社都市建築設計~
2022-03-29 08:00:00
八重瀬町の代表的スポット具志頭城址からの眺め

(写真)八重瀬町の代表的スポット具志頭城址からの眺め

ふるさとコネクトのサイトから寄付をした寄付企業に聞くシリーズ。今回は、沖縄県八重瀬町が展開する「図書館プロデュース事業」に寄付を行った、沖縄県那覇市に拠点を構える株式会社都市建築設計のケースをご紹介します。どういった背景でこの事業に寄付をしたのか、そのきっかけや経緯、また寄付をすることの意味、地元・沖縄への思いをお聞きしました。

かねてから縁があり、お世話になった八重瀬町に恩返しをしたい

株式会社都市建築設計の代表取締役社長の野原勉さん
今回、お話を伺ったのは、那覇市の株式会社都市建築設計の代表取締役社長の野原勉さん(写真)と副社長の野原康大さんです。株式会社都市建築設計は昭和53年(1978)12月の創業以来、公共・民間問わず、建築設計・監理、補償業務などを行う建築設計会社です。

寄付のきっかけは「先代の出身地が八重瀬町、私の本籍も八重瀬町。かねてから深いご縁があったからです」と野原社長は話します。

同町の小学校や中学校、公民館などの建築設計に携わった経験があり、「昔からご縁がありお世話になっている八重瀬町には、常日頃から、恩返しをしたいと思っていました」と言います。もちろん、社内でも反対意見などはなかったそうです。

「寄付後には町長から電話があり、感謝状もいただき、感激しました。図書館が完成したら、ぜひ足を運びたいと思っています」と康大副社長。

子どもは宝。沖縄の未来を担う子どもの成長に役立ちたい

今回の寄付以外にも、沖縄の貧困家庭への支援など、かねてから寄付を行ってきたと野原社長は話します。続けて「生い立ちや家庭環境に関係なく、幼少のころからどんな子にも未来を見据えた軸のある教育を施していれば、これから10年先、20年先の沖縄は、日本は、そして世界はもっと良くなっているはずです」と熱い思いを明かしてくれました。

「沖縄だけでなく世界を見ても、学びたくとも学べないでいる子どもたちがたくさんいます。まずは、地元・沖縄の子どもに寄付という形でサポートをする。その小さな一歩が、代々受け継がれ、100年後には、もっと良い世界になっていてほしい」。

特に、低所得層が多いといわれる地元・沖縄の教育支援への思いは強く、今後も寄付という形で沖縄の子どもたちへの教育支援を続けていくとのことです。

企業は社会に生かされている。だから、社会貢献は企業として当然すべきこと

(写真)同社実績の施設
(写真)同社実績の施設



「企業は、社会の一員。社会があるからこそ成り立っており、社会に生かされている。だから、社会貢献は当たり前のことです。こうした初心を忘れず、代々受け継いでいくことが私の使命だと考えています」と野原社長は言います。「また、社員が八重瀬町に寄付をしたということを誇りに思ってくれれば、社長としてこのうえない。また、そうでなければならないとも思います」。

今回は、野原社長の提案による寄付でしたが、社員からの提案で寄付を実施することもあるそうです。

「利益追求だけでなく、わが社は社会にどう貢献できるのかを考えていきます。もちろん、寄付は今後も続けていくつもりです」。
(遠藤香織 / オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)

【沖縄県・八重瀬町】情報・交流・学びの拠点となる図書館プロデュース

株式会社都市建築設計

株式会社都市建築設計
昭和53年(1978)創業。那覇市古波蔵に本社がある建築設計会社。公共、民間の事業の建築設計や、国、県、市町村からの発注による公共用地の取得を円滑に進めるために建築物などの調査や積算を行い補償額の算定する補償業務などを展開。建築図面に馴染みのない人にも簡単に建物のイメージが理解できる3Dモデルを活用するなど、新しい技術を駆使してサービスを提供しています。また、専任の調理師を置いた「社員食堂」を設置し、社員が働きやすい健康的な職場環境づくりを進めるなど、SDGsに対する取り組みも行っています。
本社:沖縄県那覇市古波蔵4丁目1-1
電話:098-832-1102
https://www.toshikenchikusekkei.com/