荒尾市は熊本県の西北端に位置し、福岡市から約80km、熊本市から約40kmの場所にあります。 市内をJR鹿児島本線が走るほか、佐賀市と結ぶ高規格道路「有明海沿岸道路」荒尾北ICが整備予定で、今後さらに都市間アクセスが良好になると期待されています。 これに加え、豊かな自然や観光施設に恵まれていることから、年間約200万人の観光客が訪れます。 当市では、JR荒尾駅に近い35ヘクタールの広大な敷地を有する旧競馬場跡地を活用し、南新地土地区画整理事業として「あらお海陽スマートタウン」を整備中です。ここでは有明海を望みながら、ゆったりと流れる時間のなかで心と体を癒やし、明日への活力を生み出す空間づくりを進めています。 この施設を中心に、居住者や来訪者の自己啓発につながる機能を備えた、ワンランク上のライフスタイルが実現できるまちを目指しています。 本プロジェクトでは、基盤整備からスタートする広大な空間を生かして「保健・福祉・子育て支援施設」と「道の駅」を複合した、「荒尾市ウェルネス拠点施設」を整備します。ここにしかない発見や体験を提供し、市民や来訪者に愛されるまちづくりを行うことで、持続的な地域の発展を目指します。
少子高齢化は今や全国的な課題であり、本市の高齢化率も35%を超えています。 この課題解決には、地域への定住要因となる「暮らしやすさの充実」という点で、将来を担う子どもの心身の健全な育成、日常生活における市民の健康づくり、高齢者の生きがいづくりなど、地域福祉の充実を図っていく必要があります。 また、南新地地区において有明海沿岸道路のIC整備が決定しており、「道の駅」の整備を通じた交流人口の拡大・地域経済の活性化に加え、市内観光スポットの回遊性向上も期待されます。 本プロジェクトでは、安全安心に親子でのびのびと過ごせる場所、運動で気持ちよく汗を流すことで健康への不安が解消される場所、地域住民の生きがいづくりに役立つ活動拠点となる、「保健・福祉・子育て支援施設」と農漁業の振興と地域経済の活性化、観光施設や防災拠点としての役割を担う「道の駅あらお(仮称)」を複合的に整備します。 市民や観光客が生き生きと、そして安心して過ごせる場所をつくることで、移住・定住の促進や交流人口の拡大につなげるとともに、ウェルネス拠点としての機能も整備したいと考えています。 プロジェクト推進にあたり、民間企業の知見をお借りしたいと考えております。子育て支援や健康づくり、観光・経済の活性化などの分野にノウハウをもつ、あるいは興味がある企業の皆様に、ぜひ一緒に取り組んでいただければと思います。
本プロジェクトで整備する「保健・福祉・子育て支援施設」は、あらゆる世代に利用してもらえるものを目指しています。 そのために、次の3つの機能をもたせる予定です。 ①子育て支援機能 子どもたちが利用する「遊び場スペース」を整備します。そのほか、託児室や保護者交流及びネットワーク化を進める機能、育児相談窓口の設置など。 ②保健機能 全世代に対応する健康づくりに向けた健康診断や運動教室、調理教室など。 ③福祉機能 地域ボランティアやいきいきサロンなどの地域活動、高齢者福祉相談など。 これら3つの機能を集約して、全世代での生きがいづくり、健康づくりを充実させます。 また、賑わい交流施設である「道の駅」が併設されることから、市民と観光客の交流拡大や地産地消の推進と食育活動の連携など、トータル的な取り組みを推進します。
本施設は、遊びを通じた「子どもの健全育成の場」という位置づけに加えて、市民の健康づくりや交流促進による賑わいの創出といった、地域づくりの拠点を目指すものです。 加えて、当市を訪れる観光客にも利用してもらえる機能や設備も必要と考えます。具体的には、観光客の誘致や運営を担う民間事業者による「にぎわいイベント」の実施などが考えられることから、当市の取り組みに賛同いただける企業の皆様の参画が不可欠です。 特に地域の宝である子どもたちへの支援や地域経済の活性化などに、パートナーとして取り組んでいただける企業の皆様を募集しています。企業の皆様と連携することで、さまざまな知見や経験を活用させていただき、より充実した施設となるよう進めていきたいと考えております。
「しあわせと元気の創造ステーション」をコンセプトとした道の駅と「心身の健康と地域の幸せをはぐくみ、子どもの成長や子育てを支援する拠点」をコンセプトとする保健・福祉・子育て支援施設の双方の施設が交流空間を介して緩やかにつながり、施設全体として一体感のある構成を目指しています。 さらに、行政と地域住民、民間企業が連携し、健康づくりや地域づくりに役立つイベントなどを通して「地域の拠点」となるよう取り組みます。さらに当市の良好なアクセス環境を生かし、熊本県内をはじめ福岡や佐賀など、他県の子どもたちにも利用してもらえればと思っております。 将来を担う荒尾の子どもたちには、「荒尾に生まれてよかった」と感じてもらい、大人になってからも「生まれ育った荒尾で子育てをしたい」と思ってもらえる施設にしたいと考えております。 本施設を通じて、当市が目指す将来像をともに考え、取り組んでいただけるパートナー企業の皆様を募集しています。 ご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。